借金の相談をきっかけにゆとりのある生活を取り戻す

グレーゾーン金利を原因とする払い過ぎたお金の存在が発覚するきっかけとしては、弁護士などに借金返済に関する相談をしたことがきっかけとなることが多いと思います。

任意整理というのは、公的機関を通さずに弁護士や司法書士などが任意に債権者と交渉をする債務整理法です。具体的には、利息制限法に基づき、いままでの返済経過を再計算することから始まり、その計算後の債務を、将来利息をカットしたうえで分割返済するという内容で和解契約を締結する、ということになります。

これでも借入金完済のメドが立たないという場合は民事再生という方法を取ります。民事再生は裁判所を通した法的手続きです。家を手放したくないというときに、住宅ローンとその他の借入金を分けて、住宅ローンをそのままに他の債務の圧縮をします。その他の借入金を大幅に減額させ一般的には定められた方法で3年間で完済するという計画案を、裁判所が認可する決定を求めていくことになります。民事再生では自己破産のように家・財産をすべて失うことなく借入金の減額を申し立てます。債権者はそれ以上の取立てをすることを禁止されますし、職場など周囲の人に知られずに借金問題を解決することができます。ただしブラックリストに載ることになりますので、民事再生後7年は新規のローン契約・クレジット契約ができなくなります。また借入金総額が5000万円以下であるという条件があります。

このような、任意整理や民事再生のような手続きが必要であると思って司法書士等に相談にいって、予想外の結果となることがあるのです。長期間のサラ金等との取引の結果、多額の過払い金が返還され、それを他の債務の返済に充てて、債務が全くなくなったばからでなく、貯金が残ったというようなケースです。

もちろん、このような理想的な結果になるとは限りませんが、利息制限法に基づく再計算後の正確な債務残高と現在の家計収支をもとに専門家が検討をすれば、よい解決策が見つかる可能性は高いといえるでしょう。
債務整理|東京弁護士会

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このページは、webmasterが2010年5月20日 13:51に書いたブログ記事です。

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